メッセージ

● 人事評価に…よくある「3大お悩み」

今の人事評価…人事制度と人事施策の土台であるはずが
       その1…評価実施に労力やコストがかかり過ぎる。
       その2…評価結果に不・不満が多い。
       その3…評価結果を活用できない。

これらは全て…早急に解決すべき課題です。
なかでも
その2評価結果に不平・不満が多いは…深刻な問題です。

放置すれば ~ モラールの低下 ~ 組織の疲弊 ~業績の悪化は…必至です!

● 興味深い…アンケート調査があります。

NTTコムリサーチと日本経済新聞による共同企画調査
調査期間:2015年2月4日~10日・回答者数:1,054名
以下、NTTコムリサーチ社ウェブサイトより抜粋です。

▼ 調査内容と…その結果

① 「人事評価」と人事評価の「仕組み」に対する満足(不満)度

基数:1,054名 「人事評価」 人事評価の「仕組み」
満 足 3.2%  34名 1.5%  16名
どちらかというと満足 19.7% 208名 17.5% 184名
どちらでもない 43.4% 457名 43.3% 456名
どちらかというと不満 19.2% 202名 22.2% 234名
不 満 14.5% 153名 15.6% 164名

② 「人事評価」と人事評価の「仕組み」に対する不満理由

「人事評価」の不満理由(1位~7位) 「仕組み」に対する不満理由(1位~13位)
#1 評価基準が不明確 #1 評価基準が明確に示されていない
#2 自分が考える評価に比べ低い #2 評価者の好き嫌いで評価されてしまうため
#3 評価が恣意的で不公平 #3 評価者が直属の上司しかおらず、評価が一面的
#4 評価に対し昇給が伴わない #4 上司など評価者が自分の仕事ぶりをよく把握していない
#5 評価に対し昇進・昇格が伴わない #5 実績に対する評価があいまいで上司からの助言や指導がない
#6 希望する部署や仕事に就けない #6 そもそも評価基準を開示していないこと
#7 失敗に対するマイナス評価が厳しい #7 結果のみが評価され、行動プロセスが評価されていない
  #8 評価に対する反論・修正する機会がない
  #9 実績とは関係なく、年功などで評価が決まっている
  #10 評価のフィードバックをもらっていない
  #11 減点主義で実績よりも失敗に対する評価が厳しい
  #12 自分に課されている目標に納得していない
  #13 能力主義が徹底していてついていけない

③ 人事評価のフィードバック状況

基数:1054名 あり なし
フィードバック 54.9% 579名 45.1% 475名

④ フィードバックの「あり・なし」で…クロス集計
  「人事評価」と人事評価の「仕組み」に対する満足(不満)度の違い

「あり」  基数:579名 「人事評価」 人事評価の「仕組み」
満 足 4.7%  27名 2.6%  15名
どちらかというと満足 28.5% 165名 25.0% 145名
どちらでもない 44.4% 257名 46.8% 271名
どちらかというと不満 14.9%  86名 17.1%  99名
不 満 7.6%   44名 8.5%   49名
「なし」  基数:475名 「人事評価」 人事評価の「仕組み」
満 足 1.5%   7名 0.2%   1名
どちらかというと満足 9.1%   43名 8.2%   39名
どちらでもない 42.1% 200名 38.9% 185名
どちらかというと不満 24.4% 116名 28.4% 135名
不 満 22.9% 109名 24.2% 115名

⑤ 人事評価で知りたい項目

1位~3位 4位~6位 7位
#1 評価された実績や行動、態度 #4 今後必要な知識や経験、スキル #7 自分の弱み、苦手な点
#2 あまり評価されなかった理由 #5 自分の強みや長所  
#3 改善が必要な職務行動、役割意識 #6 周囲との比較  

⑥ 参考)人事評価に関する意見

人事評価に関する意見」を自由回答でたずねたところ、
対象者から多数の意見が寄せられた。
評価基準の曖昧さの改善や結果の開示を求める意見が大半を占める中、
フィードバックだけでなく個人面談など話し合いの場を求める意見もあった。
一方、人が評価するには限界があり、正当な評価は難しいといった指摘もみられた。

以上、出典:NTTコムリサーチ ※ 詳しくは当該ウェブサイトをご覧ください

この調査…少々、古いですが、
現時点、不満と満足の比率が逆転!であれば…言うことはないのですが。

▼ この調査から…分かること

このアンケート調査の特徴と意義は、
▶ 調のポイントを「人事評価」(評価結果が出てから)
  人事評価の「仕組み」(評価結果を出すまで)に分離した。
▶ 評価結果のフィードバック「ある・なし」で
  満足(不満)度がどう変わるか?…に着目した点です。

☂ 人事評価の「仕組み」に満足は少なく、不満が多い…満足1.5%不満15.6%
☂ 回答者の45%に、評価結果のフィードバックがない…これには驚愕!
 注目すべきは、単純集計の①ではなく…④のクロス集計です。
☂ フィード バッ クのない人事評価の「仕組み」が最悪…満足0.2%・不満24.2%
☁ フィードバック「あり」も…⑤⑥から察するに
  評価結果の通知のみで…個人面談・話し合いの場はなし?
 ⑥「人が評価するには限界があり、正当な評価は難しい」という意見
  個人の感想としては…もっともですが、法人としては…「難しい」では済まされません。

● 問題は何でしょうか?

アンケートの回答者が、
実際にどのような「仕組み」で評価されているのか?…は分かりません。
しかし、
調査項目の②や⑤さらに⑥から推し量ると、
不満を表明した回答者の属する法人では、
評価結果を適切に説明できる…人事評価の「仕組み」になっていない
言い換えれば、
☁ フィードバックしたくても…「できない」?
☂ そんな評価結果しか出せない…人事評価の「仕組み」なのか?
と…疑わざるを得ません。 このような「仕組み」こそが…不満の根底にある深刻な問題です!

 ▼ よくある人事評価の「仕組み」に…内在する問題

以下は、よくある人事評価の「仕組み」を構成する不可分の要素です。
● 評価シートを用いた評価実施 ☂ 合理性(*1)と効率性(*2)に欠ける
● 評価点数(採点)を合計する評価計算方式 ☂ 合計点しか利用できない(*3)
● 評価計算結果の部門間調整 ☂ 事後調整(*4)する…むしろ有害無益

(*1) 妥当な評価項目を設定でき…納得度の高い評価結果を得られるかどうか。
(*2) 無駄な労力とコストをかけず…短期間で評価実施が可能かどうか。
(*3) 合計点以外の…合計を構成する各評価項目とその評価結果を利用できるかどうか。
(*4) 人事評価における調整には、事前調整と事後調整があります。
   事前調整は、「評価基準の明確化」と「評価者研修」です。
   事後調整には、「人物相対比較」や「数学的調整」があります。

☁ 人事評価の事後調整は好ましいものではありません。
  「人物相対比較」の場合、
  調整と言いながら…声が大きい者の意見がまかり通る。
  声の内容は大抵…筋を通して説明できないことが多い。
  「数学的調整」の場合、特定の人以外は理解できず…説明もできません。
 人事評価の調整は、事後調整を一切せず、
  事前調整として…評価基準を明確化し・評価者研修を徹底して行う…べきです。

これらに疑問を呈することは…今の人事評価の「仕組み」を全否定するに等しいですが、
実際…上述アンケート調査の結果をふまえれば、
「仕組み」を抜本的に見直さない限り、いつまで経っても「お悩み」の解消…どころか、
人事評価への、ひいては組織への不信感をつのらせる…のではないでしょうか?

現状…このまゝ放置できますか?

▼ このような「評価シート」サンプルがありました。

左表は…ネットに公開されていたものです。
表の体裁と記載内容は、変えていません。
このままで運用できる…とは思えませんので
あくまでも…サンプルとして、ご覧ください。
賞与の査定では、 赤枠部分を使うと想像できます。

◀ 画像クリックで新しいタブに拡大表示できます。

「賞与評価表」実際の運用手順は不明ですが
おそらく…以下のようになると考えられます。
● 評価実施のため「表」を準備する…人事担当
・ 被評価者人数分の「表」を複写する。
・ 「表」を各部門に配布する。
● 採点する…各部門管理職
・ 1次評価者が、賞与評価点を記入する。
・ 2次評価者が、賞与評価点を記入する。
・ 「表」を人事担当に返送する。
● 採点を合計する…人事担当
・ 評価点合計を計算する。
・ 評語を記入する。
● 評語を調整する…各部門管理職
・ 部門間調整会議?等で事後調整する。
・ 「決定評語」を記入する。
● 評価を決定する …経営層
● 賞与支給額を計算する…人事担当
● フィードバック面接…各部門管理職
  する?しない?は不明
  おそらく…全うなフィードバックは
  できないと考えられます。

☂ この「賞与評価表」…そもそも内容にも疑問があります!
 ✖ 評価点(点数x項目重み)が丸見え…評価者は「変な誘惑」(恣意)に駆られませんか?
 ✖ 部門目標達成度の「不可」14点、他の採点項目の「秀」10点…この配点いくら何でも!
 ✖ 積極性や責任性「着眼点」には複数の評価要素が混在…まともに採点できますか?
   例えば…責任性:やり抜く意欲あり・部下の責任を負う姿勢なしの場合…「良」でしょうか?
 ✖ 成果や意欲の評価点は暗算でわかりますが…わかっても、利用価値なく不意味でしょうね?
 ✖ 要は合計点が欲しいだけ…各項目の評価点は、合計されるためだけの存在でしょうか?
 ✖ 評価項目を追加したり配点を変えるのは困難…そもそも変えるという想定はないのでしょうね?

このような評価項目と配点…事後調整した「決定評語」で賞与支給額が決まる。
決められる側は、何とも耐え難いのではないでしょうか!

● どのような解決策があるのでしょうか?

● ポイントは…

 ☂ 人手依存…を止めて  評価実施をシステム化する。
  合計方式…を止めて  評価計算を加重平均方式にする。
  事後調整…を止めて  採点(評価)項目をきっちり定義する。
              採点の基準を明確にする。
              評価者研修を徹底する。

● 更に…         評価結果は開示する。
              フィードバック面接を手厚くする。

これらは…人事評価の目的を達成するための必須要件です。

● 人事評価…本来の目的とは

 ▶ モラールの維持・向上…基本中の基本
   これができない人事評価…何をか言わんや?です。
 ▶ 公正・公平な処遇 …最高の外発的モチベーション
   これができなければ…人事評価として論外です!
 ▶ 人材力の強化…人材分析・能力開発
 ▶ 組織力の強化…組織分析・経営と連動する人事戦略

 究極の目的は…業績の向上

今の人事評価の「仕組み」 このまゝ続けても…「お悩み」の解消どころか
モラール低下&組織疲弊から業績悪化…の懸念があります!

 是非…人事評価の「仕組み」刷新をご検討ください。

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